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スピーカーとは、簡単に言うと電気信号を耳に聞こえる『音』に変換する物。
音楽信号はCDなどのソースの情報をD/Aコンバーターでアナログに変換してパワーアンプで増幅しスピーカーに送り込まれる。実際、ここまでは耳に聞こえる事は無い。
スピーカーが電気信号を空気振動にして初めて音が出る。音に変換する装置だから、やはりとても重要。
一番、音の変化が判りやすいユニットなのではと思う。

スピーカーは気流形などの特殊なスピーカーを除けば、基本構造は同じ。
これは日本にスピーカーが入ってきて何十年も変わっていない。
コイルに音楽信号が流れるとマグネットの中でコイルは音楽信号に応じて上下に動く。
コイルとくっついている振動板も同時に上下に動く為、空気を動かし、
その空気の振動が耳に聞こえる音となる。

正確に振動板を動かす為には振動板を支えなくてはいけない。
それをしているのがエッジとダンパー。
構成部品を支えるのがフレーム。
フレームが弱ければ、しっかり振動板を動かすことはできないし、そのフレームをマウントする
バッフルが弱ければ、スピーカーをしっかり固定することができない。
スピーカーの設計はメーカーに任せればいいです。
ただ、取り付けるバッフルは、そのスピーカーの能力を十分発揮できるようしっかり作らないとダメ。



まずはミッドレンジやウーファーと言われる物から。
スピーカーのコーンにはいろいろな材質が使われているが、どれが一番かはなかなか言えない。
材質によって音色が変わり、人それぞれ好みがあるからです。
基本的にいい材質とは「軽く、強く、内部損失が高い」です。
軽くないと、レスポンスよく動かないし、強くないと振動板が歪み、正確な音を出すのは無理、
内部損失が高くないと振動板のクセがそのまま音に出てしまう。
コーン型の振動板は大まかに繊維系、樹脂系、金属系の3種類。
繊維系には紙やケブラーなどがあり、紙は軽い為、レスポンスに優れ、内部損失もとても高いので
自然な音を出しやすいのですが、カーオーディオの場合には耐候性も必要となり、耐水性を上げる為に
コーティングをするのですが、コーティングのせいで重量が増加し、コーティング自体の内部損失が
低いせいでクセが出てしまうこともある。
ケブラーはガラス繊維なので軽くて強く、耐候性もある為、高級カースピーカーに使われたりする。
樹脂系の代表的なものはPP(ポリプロピレン)で、最近の純正スピーカーはほとんどこれ。
軽く、耐候性に優れており、リーズナブルなスピーカーにも多い。
金属系にはアルミやマグネシウムなどで、強くて軽いのですが、金属固有の響きを持ちやすいので
違う材料をあわせた合金を使ったり、設計により共振を抑えたりしている。
アルミは音の伝播速度が紙の2倍以上あるため、スピード感が出ると言われる。

ナチュラルな音を求めるなら繊維系、ガンガン鳴らしたければ金属系を選ぶ方がいいかも。

マグネットもいろいろあるが、強力な磁力を持ちコンパクト化ができるネオジウムがある程度以上の
高級機によく使われる。純正で付いているほとんどはフェライトで安価で性能が高い。
ほかにもアルニコなどがある。
車に取り付ける場合、ドアなどだと奥行きがとりにくい。その為ネオジウムを使ったモデルを選べば
裏側のマグネットがコンパクトで取り付けに困ることも少ない。

スピーカーのサイズもいろいろある。
8a´p〜18a´pや楕円形の12a´pX15a´p、16a´pX20a´pなどがある。
一般的に口径が大きい方が低音再生には有利。サブウーファーを使わないシステムなら大きめの
サイズを選んだほうが良いが、エンクロージャーがあまりにも小さくなってしまう場合は小径の方が
下が伸びることもある。
サイズが小さいほど、振動板が軽く済むためレスポンスが良く、振動板が歪みにくい為、音楽信号に
忠実にコーンが動きやすい。小径のサブウーファーと組み合わせるなら無理して大きな口径を
選ぶこともないでしょう。

次に高音再生専用のツイーターについて。
振動板はドーム型と呼ばれる振動板がドーム状になっているのが一般的。磁気回路などをコンパクトに
設計でき、バックチャンバーがエンクロージャーの働きをするので取り付けやすい。
最近採用が増えたのがリング型。振動板の中央に穴が開いたリング状の振動板を持ち、歪みが少ない為
超高域までの再生能力が高い。CDでは録音されない超高域が再生可能な次世代オーディオに対応
する為に採用が進んだと思われるところ。
その他にも、ミッドレンジと同じ構造のコーン型やリボン型、ホーン型などがある。
コーン型は超高域は苦手だが、その代わりに低音再生に優れている為、中高音の厚みが出やすい。
ミッドレンジと同じ構造の為、音のつながりも調整しやすい。
リボン型は薄い短冊状のリボンの振動板が組み込まれた物で、振動板の重量を軽くできる為、
超高域再生能力が高い。基本的に高価。
ホーン型はその名の通りホーンが付いていて、そこから音を発する物。指向性が高く安定した
定位を確保しやすいが、ユニット自体が大きくなるので車には取り付けにくい。

ツイーターも材質によって音色が違う。基本的にミッドレンジと同じく軽くて強く、内部損失が高い物
が良いが、高周波を再生するので、より軽く、より強い(硬い)物が求められる。
なので、以前から使われてきたシルクドームに変わり、メタル系のツイーターも増えてきた。
シルクは軽くて内部損失が高い為、レスポンスがよく自然な音を出しやすい。ただ、メタル系より
弱いので超高音は不利。メタル系には、アルミやチタン、ベリリウム、ボロンなどがある。
軽量で強いが内部損失は低いので金属固有のクセは出やすい。様々な技術でこのクセを抑えている。
メタル系の方が超高域を再生しやすく、特に硬いベリリウムやボロンは超高域再生能力が高い。
その代わり、材質が高価で加工か難しいため値段が高い。
純正で使われているほとんどはポリイミドという樹脂製がほとんど。安価に作れ、軽く強い為。

聞きやすいのはシルクドームに多い。
高音が苦手な方もいらっしゃるが、そういう方はシルクドームやコーン型にした方がいいのでは。
DVDオーディオやSACDなどを再生するヘッドユニットを持っているのであれば、
ぜひ超高域再生能力の高いツイーターをオススメしたい。
人間の耳では聞こえない帯域になってくるが、体で感じる雰囲気などが変わってくる。
本当は人間が聞き取れない音も存在しているのだから。

実際は振動板に使われている材料はまだまだありますが、ここでは簡単にこのくらいで。
紙なら成形法や処理、混ぜ物、樹脂にしても金属にしても繊維にしても複合材にしても
ものすごい種類があります。
ただ、そちらに拘りすぎるとカーオーディオを楽しみとして見れなくなってしまうかも。

スピーカーを選ぶ時は、自分の耳を頼りにしてほしい、カタログのスペックや人の意見は参考程度にして。
好みがかなりハッキリ出る所ですから。
あまり詳しくなくても、いろいろ聞くと「これはいいな」「これは合わない」などなんとなくわかるはず。
そのメーカーの上位ユニットの音を聴けば、そのメーカーの音作りの方向性が分かりやすいかも。

そうそう、一般的なスピーカーは前からだけでなく、後からも音が出るので注意が必要。
背面から出た音が、そのまま表から出た音と重なると音を消し合います。
詳しくはウーファーとデッドニングにて。
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